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1997 年度 実績報告書

寝たきり老人のQOLの向上-起座時の低血圧を防ぐ方法(二度起こし法)の実証-

研究課題

研究課題/領域番号 08672673
研究機関名古屋大学

研究代表者

永田 量子  名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (30164429)

研究分担者 後藤 節子  名古屋大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80111847)
鈴木 和代  名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助手 (30242879)
キーワード二度起こし法 / 一度起こし法 / 寝たきり老人 / 健常老人 / 健常成人 / 心電図RR間隔変動係数 / レーザー血流計
研究概要

日本における寝たきり老人は増え続け、平成11年には約120万にも達するといわれている。
本研究は、寝たきり老人を起こすことの一つの妨げとなっている起座時(起立性)低血圧を防ぐために考案した二度起こし法の有効性を科学的に立証し、その適応を明らかにするを目的としている。
二度起こし法とは、まず老人に声をかけて上半身をゆっくり起こした後に再度寝かせ、さらにもう一度ゆっくり起こしてベットに腰掛けさせて足底を床につける簡単な方法である。二度起こし法を寝たきり老人、健常老人、健常成人を対象に、一般的に行われている一度起こし法と比較するため測定・観察して以下の様な結果を得た。
1.一度起こし法と二度起こし法による臥床時と起座時の血圧の変動測定
寝たきり老人では、一度起こし法の血圧低下が、二度起こし法により有意に軽減し、随伴症状も軽減した。特に糖尿病・高血圧を合併した人、人工透析をしている人では二度起こしより三度起こしの方がさらに有効と思われた。健常老人、健常成人では一度起こし法と二度起こし法の間には有意な差はなかった。
2.一度起こし法と二度起こし法による臥床時と起座時の自律神経学的検査の変動測定
健常老人に心電図RR間隔変動係数を用いて自律神経学的検査を行ったところ、安静時から起座時の心電図RR間隔変動係数の平均変化量は二度起こし法の方が有意に低値であり、より安定した自律神経状態であった。
3.「二度起こし法」と「一度起こし法」による皮膚血流量測定
健常成人にレーザー血流計を用いて両方法による皮膚血流量を測定したが有意な差はなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木和代: "高齢者に対する「二度起こし法」の自律神経学的有効性-健常老人に心電図RR間隔変動係数を用いて-" 名古屋大学医療技術短期大学部紀要. 10. 9-14 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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