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1998 年度 実績報告書

臨床看護婦の診断能力の発達過程に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672679
研究機関広島大学

研究代表者

野島 良子  広島大学, 医学部, 教授 (30100655)

研究分担者 真壁 五月  広島大学, 医学部, 助手 (90274050)
伊原 由美子  広島大学, 医学部, 助手 (70274066)
冨川 孝子  広島大学, 医学部, 教授 (30155551)
キーワード看護診断 / 診断能力 / 熟練看護者 / Verbal protocol / Think Aloud (TA)
研究概要

研究目的:臨床における看護婦の診断能力の発達過程を明らかにするための基礎的データを得る。
研究方法と結果:
1 Delphi study:本研究の鍵概念の一つとなる「熟練看護婦」を操作定義するためのデータを得る目的で、近畿・四国・東北地方の4国公立総合病院の看護婦長と副看護婦長127名を対象に、郵送法によってDelphi study(第2ラウンド-第4ラウンド)を行い、エキスパート・ナースだけが備えている能力として4タイプの能力:l)適切な判断技術を用いて臨床判断ができる、2)自分の看護観と知識・技術に基づいて看護過程を展開し、質の高い看護を提供できる、3)患者に適切な情報、安心、安楽を提供できる、4)看護チームのみならず、医療チーム全体の中でリーダーシップを発揮できる、を同定した。また、エキスパート・ナースに特徴的な能力が獲得されてくる条件として5要件:1)"いつも"、2)"看護実践の中で"、3)"実践を批判的に反省し、学習を重ねることで"、4)"自己評価を重ね、自分の経験を分析・理論化・体系化していくことで"、を同定した。
2 新人看護婦と熟練看護婦の「診断手がかり」への注目度の相違をみるために熟練看護婦6名と新人看護婦5名に実施したThink Aloud(TA)の結果を、CorcoranのProtocol分析枠組みを用いて解析し、被験者のLine-of-Reasoning(LOR)を見たところ、6構成要素(Trigering cues,Domain consept,Intermediate conclusion,Intermediate action,Conclusion,Aurgument)の全てにおいて、熟練看護者の方が新人看護者よりも注目度が大きいという傾向が認められた。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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