研究課題/領域番号 |
08672684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
佐伯 和子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (20264541)
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研究分担者 |
澤田 いずみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (50285011)
庄田 順子 (松田 順子) 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (90274943)
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キーワード | 健康教育 / 介護力形成 / 小集団 / エンパワメント / 高齢者 |
研究概要 |
高齢夫婦世帯の増加や老親扶養意識の変化により、高齢者の在宅ケアにおいて、配偶者に介護役割が期待されることが増えている。また、介護保険の導入により、高齢者自身が自分の老後を選択できる能力が要求されるようになってきた。 今年度は、高齢者自身の介護力形成を目的として、地域で汎用的に応用可能な健康教育の介入プログラムを作成した。プログラム作成の意図は、1)対象:健康な高齢者、2)目的:介護に対する準備性としての介護力形成と老いへの受容、3)応用の可能性:地域の看護活動において実際できることをめざした。プログラムは1回2時間で2回を1コースとし、内容は要介護者と介護行動の理解、公的介護保険と社会資源の理解、自分の老後と介護について意見交換であり、方法は小集団を基盤にして実技演習とグループワークを多用した。 研究の進行状況は、地域の機関と調整に時間がかかり、介入開始が平成9年1月であった。市内および近郊の5つの老人クラブで健康教育の介入を実施し、3つの老人クラブで1コースが終了し、残りの2老人クラブで1回目の介入が終了した。参加者は136人であった。 データの収集は、事前のアンケート、直後のアンケート、実施1ケ月後のアンケート、実施時のビデオによる記録・テープレコーダーによる記録によりおこなった。 分析の対象は2回とも参加した人とし、現時点では43人である。今年度はデータ収集の段階である。
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