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1997 年度 実績報告書

地域における高齢男性の介護力形成のための小集団プログラムの効果性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672684
研究種目

基盤研究(C)

研究機関札幌医科大学

研究代表者

佐伯 和子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教授 (20264541)

研究分担者 和泉 比佐子  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (60295368)
澤田 いずみ  札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (50285011)
キーワード健康教育 / 介護力形成 / 小集団教育 / エンパワメント / 高齢者
研究概要

1.健康教育介入の実施
平成8年度に引き続き、地域の老人クラブへ健康教育の介入を行った。継続介入中であったプログラムの2回目を2ヶ所の老人クラブで、1コース(2回)を1ヶ所の老人クラブで実施した。健康教育参加者数は全研究過程を通して、実人員173名であり、2回とも参加した者は119名であった。
2.データ収集と整理
介入後1ヶ月の時点でアンケートを郵送調査にて行ない、介入評価のデータ収集を終了した。全研究過程を通して前後2回のアンケートを回収できたのは103名(回収率86.6%)、うち有効回答は101名(有効回答率98.1%)であった。
3.解析と結果
高齢者の介護のエンパワメントを意図した健康教育を評価することを目的に量的・質的データの分析を行った。
1)グリーンらのヘルスプロモーションモデルを用いて、事前の関心が、介護に関する知識の獲得や意識の変化をもたらすための要因であるかについて検討した。高活動能力・経済的ゆとり・介護の可能性は関心を高め、関心は介護技術に対する自己効力感や介護に対する意識に有効に作用していた。
2)介入プロセスの分析からは、高齢者は介護問題を自身の課題として認識することに不安や戸惑いが認められたが、一方では行動化に向けて取り組む必要のある問題であるという認識もされていた。また男性はより介護の社会化に向けて、女性は具体的な家族に関すること00や介護の方法について問題意識を提起していた。
3)介入の効果は分析途中であるが、社会資源についての知識の獲得や関心の高まりという点で有効な効果が認められた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 佐伯 和子: "小集団を用いた高齢者の介護エンパワメントプログラムの評価" 日本健康教育学会誌. vol.5.suppl.140-141 (1997)

  • [文献書誌] 和泉 比佐子: "高齢者の介護に対する関心とその関連要因" 日本公衆衛生雑誌. 44.(10). 923 (1997)

  • [文献書誌] 澤田 いずみ: "高齢者の介護教室におけるグループワークの参加状況と関連要因について" 日本看護科学会誌. 17.(2). 346-347 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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