研究概要 |
本研究の目的は痴呆性老人の徘徊行動は、その老人にとって必要な行動であるという視点に立ち、生活活動の一部としての意義を検討することである。具体的には徘徊行動が生活活動として取り入れられるための、適切な歩行距離を検討し、さらに不適切と考えられる徘徊行動に対しては、看護介入法をプログラム化することにある。 平成10年度は平成9年〜平成10年における1年間の変化を検討することを目的に、平成8年度および平成9年度の調査結果をふまえて、徘徊行動、健康レベルの追跡調査、および骨密度の測定を実施した。 1) 対象者:100名(平成8年度・9年度・10年度対象群および対照群) 2) 調査時期と場所:平成10年7月〜9月にかけて、N県および1県下の計10ケ所の老人福祉施設において調査を行った。 3) 調査項目 対象者の徘徊行動、ADLおよび健康状態を、施設職員より聞き取り調査を行った。また、骨密度の1年間の変化をみるために上記対象者のうち測定可能な者の骨密度を測定した。 4) 平成10年度の調査結果について、学会報告を予定している(中間報告)。 論文標題「施設に入居している痴呆性老人の徘徊行動」平成11年4月23日発表予定。 第2回老年行動科学会(,於:青森県,青森市文化会館)
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