生涯発達的視点から人にとっての「たのしみ経験」内容について下記のように質的検討を行い、精神的健康の一つの尺度としての「たのしみ経験」について考察した。 1. 青年期、中年期、老年期を対象としたたのしみ経験に関する調査 1) 子ども時代の家族との「たのしみ経験」について、世代差性差を比較検討した。 2) 各世代の幼児期の「たのしみ経験」の分類枠組みの検討 3) 各世代の幼児期から中年期までの、友達との「たのしみ経験」について、たのしみ経験を共有する友達の人数の視点から比較検討した 4) 小学校における「たのしみ経験」について、世代差、性差を比較検討した。 5) 中年期女性の子育て期の家族とのたのしみ経験について、自分の子ども時代のたのしみ経験との関連性をみた。また中年期女性の子ども(女子大学生)の子ども時代における家族とのたのしみ経験と比較し、同一家族内で、母親と娘の視点から見た家族との「たのしみ経験」について検討した。 6) 幼児期の「たのしみ経験」について、費用(金)との関連性について検討した。 2. 中学生を対象として、描画を含めた「たのしみ経験」に関する調査。 1) 中学生の「たのしみ経験」内容について、各時期毎に性差、地域差の検討。 2) 中学生の描画に見るたのしみ経験について、各時期毎に性差、地域差について検討し、さらに事例として考察した。 3. 3歳児の母親を対象とした3歳児の「たのしみ経験」に関する調査 1) 母親からみた3歳児の「たのしみ経験」内容の分類 4. 病を持つ高齢者の「たのしみ経験」に関する面接調査
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