研究課題/領域番号 |
08672702
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
平澤 美恵子 日本赤十字看護大学, 教授 (40211510)
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研究分担者 |
鈴木 恵子 日本赤十字看護大学, 助手 (10291741)
安藤 広子 日本赤十字看護大学, 講師 (20267503)
滝沢 美津子 日本赤十字看護大学, 講師 (50257268)
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キーワード | 個の学生の進度に応じた指導 / 助産婦の理念・考え方を学習 / 安心して心強い実習 / 成長に応じ一貫した指導 / 指導者としての責任感 / 学生との共有体験 |
研究概要 |
平成9年度の助産課程実習にMENTOR制を導入し以下の効果を得た。 1.実習に導入する過程 1)助産婦教育の中でMENTOR制を導入している英国、米国の教育評価を客観的に抽出し、日本での導入を臨床の指導者に説明する。 2)臨床指導者と、MENTOR制を導入することによる利点と問題点を検討する。 3)実習施設におけるMENTOR制導入の可能性を検討する。 4)臨床側と大学の条件により、夏季5週間の実習中2週間をMENTOR制で行い、後半2週間をプライマリ-制で行う合意を得た。 5)6名の学生に対し6名の中堅の指導者を選出して頂く。 6)学生と指導者の人間性を教員と臨床婦長とで検討し、指導者を決める。 2.実習方法-指導者の勤務に合わせて実習し学習する。原則として分娩実習であるが指導者が助産婦外来や両親学級を行うときには同行して学習する。 3.学生・指導者の教育の相互評価 学生 1)学生のレベルを把握して、学習進度に応じた指導を行ってもらえた。 2)指導者と人間関係を形成し、些細なことでも質問でき安心感を持って実習し内容を深めることが出来た。 3)1人の助産婦の理念や姿勢・考え方、工夫しているケア技術をじっくり学習できた。 4)学生の考えや判断を尊重しつつ助言をしてくれた。 指導者 1)信頼関係を築きながら学生を理解し個々の学生の進歩が解り個別的に学生に合った指導を行えた。 2)1人の学生の成長が解り一貫して個の学生のレベルに合った指導が出来た。 3)助産婦として、指導者としての責任感が増し、自己研鑽の場にもなった。 4)学生と共有できる体験を持ち自分の分身のように感じ、学生との関わりが楽しみであった。
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