研究課題/領域番号 |
08672707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 群馬県立医療短期大学 |
研究代表者 |
河原 加代子 群馬県立医療短期大学, その他部局等, 講師 (30249172)
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研究分担者 |
鈴木 庄亮 群馬大学, 医学部, 教授 (40010011)
細谷 克子 群馬県立医療短期大学, その他部局等, 助手 (50289815)
春山 早苗 群馬県立医療短期大学, その他部局等, 講師 (00269325)
後閑 容子 群馬県立医療短期大学, その他部局等, 教授 (50258878)
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キーワード | コミュニティ・アセスメント / コミュニティ・ダイアグノ-シス / コミュニティ・ミーティング |
研究概要 |
研究目的1.コミュニティ・アセスメントおよびコミュニティ・ダイアグノ-シスの実施 コミュニティ・アセスメントは、対象となる地区の健康/疾病問題を疫学的アプローチと看護診断とを合わせ持つMarjorie A.MueckeのCOMMUNITY HEALTH DIAGNOSISモデルをもとに、当大学に隣接する前橋市S町に生活する高齢者を対象に実施した。 S町全体の人口(平成8年5月1日現在1,128人)における統計学的要因および環境要因をアセスメントした結果、S町総人口に占める65歳以上の割合は、群馬県、前橋市に比べると、0.8%、全国より1.8%上回っており、S町の高齢化が進んでいることが確認された。また前橋市と比較すると、特に60代、70代の一人暮らしの高齢者の割合が高い。今後、高齢者の日常生活動作(ADL)の機能低下と介護問題がヘルス・リスクとして高い得点を示した。 研究目的2.段階的コミュニティ・ミーティングの実施(第一段階:特定の集団) S町のヘルスリスクの優先順位の最も高かった高齢者の集団に焦点をあて、第1回コミュニティ・ミーティングを実施した。結果として、各グループより出された共通の概念は、【世代を越えた交流の場】【生活と健康が密着した情報の場】【安全で和やかな場】という3つの場の概念であった。【世代を越えた交流の場】の下位の概念には、(1)「はつらつとした刺激」(2)「精神的な健康:孤独感」(3)「ああいうふうになろう:自分の将来の姿」であり、【生活と健康が密着した情報の場】の下位の概念は、(1)「生活空間に密着した健康相談の場:地域に根ざす短大の機能」(2)「ゆとり:現役意識-後継者不在」(3)「毎日の生活の中の健康:保健婦がみえない」、そして【安全で和やかな場】の下位の概念は、(1)「公園:みんなが集う場」(2)「交通量/道路の側溝整備」であった。
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