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1996 年度 実績報告書

遊びと面談を糸口とした在宅病障害者とその家族への看護実践モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 08672711
研究種目

基盤研究(C)

研究機関滋賀県立大学看護短期大学部

研究代表者

大脇 万起子  滋賀県立大学看護短期大学部, 看護学科, 助教授 (00280008)

研究分担者 近田 敬子  兵庫県立看護大学, 教授 (10115884)
古株 ひろみ  滋賀県立大学看護短期大学部, 看護学科, 助手 (80259390)
南 好子  滋賀県立大学看護短期大学部, 看護学科, 教授 (70239317)
キーワード遊び / 在宅病障害児 / 家族 / 看護 / 母親 / 同胞 / メンタルケア / 発達援助
研究概要

平成8年5月より12月までに、本研究の主旨の了解を得られた在宅療育中の病障害者11名およびその家族19名(母親11名、父親1名、同胞7名)、計30名に対し、10回のプレイ及び1回の宿泊合宿を通し、看護実践モデルの試作及び試行を行った。具体的には、本研究メンバーの他、小児臨床看護婦2名、療育実践家3名、及び基礎看護技術を既に習得した看護学生40名の協力を得て、母子分離体制で実施した。システムとしては、研究代表者が主に母親グループの懇談を受け持ち、病障害児及び同胞に関しては、研究代表者が総監督、共同研究者及び2名の臨床家が受け持ち制で直接担当指揮を取り、学生を助手として、看護査定、計画、実施、評価を毎回行い、プレイを実践した。
その結果、乳幼児精神発達質問紙(津守・稲毛)で対象児の発達面に変化を認めた他、7名の母親からプレイによる変化を感じているとの評価も得た。また、ビデオ記録で子どもの表情の変化、行動の変化を認めた。また、病障害児を持つ家庭に見られがちな、同胞の発達面への影響に関しても、4名の母親に気づきを与えられた他、プレイ及び合宿を通して7名の同胞に介入を試みることが出来た。
また、母親については、積極的意図的な介入を避け、非指示的アプローチを行った。その結果、母親のリラックスが得られ、母親間の活発な自主的活動が観察出来た他、7名の母親からカタルシス・休息の場が得られたとの評価が得られた。さらに4名の母親から母親自身への個別介入の要請を受けるに至った。また、次年度への継続参加希望者が9組であった他、母親間の情報による次年度の新規参加希望者が現在6組ある。これらの結果から、初年度の目標は達成出来たと考える。来年度は、さらにシステムの改善を図り、特に母親を中心とした家族への個別的介入に力点を置いた看護実践モデルを開発したい。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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