研究概要 |
(1)体重増加抑制作用について 脂肪細胞C3H10T1/2.B_2C_1を用い、マイタケの中に脂肪細胞分化を抑制する効果が存在することを明らかとした。粉末マイタケの水抽出物,80°C、1hrの熱抽出物について検討した結果,水抽出物中の分子量1万〜3万,3万〜5万画分,熱水抽出物中の3万〜5万画分に(いずれも限外濾過)分化抑制効果がみられた。さらにGPCによるHPLCで分画した第一番目のピーク部分に、分化抑制活性が存在した。このピーク部分をODSカチムによるHPLCで分析したところ、さらに数個のピークに分かれた。それぞれのピーク部分について、アミノ酸分析、TOF-Massを行ったところ、糖鎖のついたタンパク質である可能性が大である結果を得た。 (2)糖尿病ラットについて ストレプトゾトシンによって作成した糖尿病ラットについて、マイタケ20%試料を与え飼育すると、血糖尿糖などに改善がみられる。ランゲルハンス島のβ-細胞について、インスリンの分泌状態について調らべたところ、マイタケ非投与群ではインスリンの分泌がほとんどみられないが、投与群ではインスリンの分泌が観察された。 (3)血圧降下作用物質について マイタケ抽出物のペプシン消化物についてACE阻害活性を調らべた。37°C、24hr、消化後、分別、ODS C18カラムのHPLCなどにより2つのペプチドを単離・同定した。(a)Gly-Pro-Ser-Gly-Pro-Ser-Gly(b)Tyr-Pro-Ser.
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