研究課題/領域番号 |
08680061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
灘本 知憲 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (60149523)
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研究分担者 |
浦部 貴美子 滋賀県立大学, 人間文化学部, 助手 (50099496)
川村 正純 滋賀県立大学, 看護短期大学部, 教授 (10074048)
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キーワード | 野草 / 防臭 / 消臭作用 / メチルメルカプタン / 抗菌作用 |
研究概要 |
1.消臭活性試験系と抗菌性試験系により効果の確認 シソ科、ツバキ科、ナス科に属する植物には消臭効果の高いものが多いが、我々が高い消臭効果を認めたタンポポ(キク科)、スギナ(トクサ科)については報告を見ない。そこで、タンポポと同じキク科植物に属する野草、その他身近に自生している野草について、メチルメルカプタンを指標とした消臭活性測定系により消臭効果を検索した。その結果、5種類のキク科植物を含む計18種類の植物の中で、新たにクマザサ(イネ科)、オニノゲシ(キク科)、スベリヒユ(スベリヒユ科)に高い消臭効果を認めたが、特にキク科植物に高い消臭効果が認められるということはなかった。また、これまで抑臭効果の大きい植物の抽出液について、ブイヨン培地におけるメチルメルカプタン産生菌(Proteus mirabilis)を用いた抗菌性試験系で増殖抑制効果を測定した。しかし、粗抽出試料の着色によりブイヨン培地での測定が困難になったため、ブイヨン培地に培養後、さらに嫌気性菌測定用培地で培養して生菌数を測定するという方法で実施していたが、繁雑で時間がかかることから、より簡便な方法を検討している。 2.有効成分の分離精製と同定 検索した植物の中で、特に大きい抑臭効果を認めたタンポポについて抽出溶媒の検討、分配や吸着カラムクロマトグラフによって順次分離を行ったが、有効成分を単離するには至っていない。引続き単離・同定を行っていく計画である。
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