(1) 校生を対象者として食生活、生活状況、健康状況を調査しそれらの関連を検討した。その結果、高校生の食生活は生活状況と関連し、食生活と生活状況は互いに関連しながら健康状況と密接に関わっていることが見い出せた。すなわち、食生活や生活状況が好ましいほど健康状況が好ましかった。 (2) 青年を対象者とした健康指導のためのアドバイスシステムを適応し、その効用について検討した。その結果、アドバイスを記憶している程、アドバイスを取り入れている割合が高い、あるいは、アドバイスを取り入れたと回答した者は、1年間の食行動に好ましい変化が見られる等の結果が見いだせた。すなわち、アドバイスは対象者の健康教育に効果があったことが見いだせた。今後は指導効果をどの様に高めるかについて検討したいと考えている。 (3) 中学生と青年を対象者としたコンピューターによる健康診断・指導のための2種類のプログラム、および、青年を対象者とした健康教育のための指導冊子(「クリエイティブライフのための栄養と運動」)を作成した。今後はこれを用いて指導効果を検討するための研究に取り組む予定である。
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