• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

支持機能に焦点を当てた安静立位姿勢と歩行姿勢との関係についての検討

研究課題

研究課題/領域番号 08680103
研究機関金沢大学

研究代表者

藤原 勝夫  金沢大学, 医学部, 助教授 (60190089)

研究分担者 浅井 仁  金沢大学, 医学部, 講師 (50167871)
外山 寛  金沢大学, 医学部, 助教授 (10172206)
キーワード立位姿勢 / 歩行 / 重心位置 / 筋電図 / 抗重力機構
研究概要

立位姿勢の保持様式が、歩行様式を強く規定していると考えられる。そこで、安静立位時の身体各部位の幾何学的相互関係と支持規定面内の前後重心位置を求めるとともに、歩行時の立脚相における前後方向の床反力がゼロとなる時点の前後重心位置と身体各部位の幾何学的相互関係を求め,それらの相関関係並びに下腿筋の活動様式について検討した。
大学生男子100名の中から安静立位時における前後重心位置が30〜40%(B群)、40〜50%(M群)、50〜60%(F群)に分布する者を10名ずつ選出した。その被験者に対して、周期1.0Hz、歩幅73cmで全長10mの歩行を課し、左脚立脚支持期の床反力、身体側面のアライメント、およびヒラメ筋と前脛骨筋の間で筋活動の交替が生じる足圧中心位置を測定した。アライメントはビデオ画像から、外果点と大転子点および大転子点と肩峰点を結ぶ線の重心線とのなす角度の和(前傾度)によって評価した。
結果:安静立位時における前傾度はB群(mean0.5±SD3.63度)、M群(3.6±1.84度)、F群(5.9±2.08度)であり有意差が認められた。歩行時に下腿筋に活動交替が生じる足圧中心位置は、B群(36.5±6.87%)、M群(33.8±4.57%)、F群(33.9±5.64%)であり有意差が認められなかった。同じく床反力の前後成分がゼロになる時点の前後重心位置は、B群(47.6±3.80%)、M群(51.7±3.58%)、F群(52.6±2.67%)であり、安静立位時の前後重心位置との間にr=0.563の有意な相関が認められた。また同時点の前傾度は、B群(6.0±3.28度)、M群(10.5±2.40度)、F群(11.8±2.69度)であり、安静立位時の前傾度との間にr=0.607の有意な相関が認められた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 藤原勝夫: "支持機能に焦点を当てた安静立位姿勢と歩行姿勢との関係" 日本人類学雑誌. (発表予定). (1997)

  • [文献書誌] 藤原勝夫: "身体機能の老化と運動訓練" 日本出版サービス, 271 (1996)

  • [文献書誌] 池上晴夫: "身体機能の調節性" 朝倉書店, 276 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi