前年度の成果の改善課題は以下のとおりであった:1.送信範囲を広げる。2.特殊なデバイスやアプリケーションに頼らない。3.情報のわかりやすい提示。そこで、これらの改善を試みた。 1.プールサイドに10m間隔でアンテナをたてブ-スターで増幅後、受信機に取り込んだ。 ほぼ良好に受信することができたが、送信アンテナを頭部近くに置くことも工夫した。 2.実用性を考慮し、より一般的なデータ入出力、モニタリング環境を実現するために、受信機からのアナログ音声出力波形を矩形波に加工し、RS232Cを介しパソコンでVisualBasicを用い信号入力タイミングを計測した。アナログ信号を簡単な回路で矩形に変換するだけで、標準入出力端子を利用できる新しい技術と言える。 3.モニタリングソフトは、1/100秒計、リアルタイム心拍数表示、リアルタイム・ストローク頻度表示、途中時間及び心拍数リスト表示、データ保存機能を盛り込んだ。さらに、心拍の変動をリアルタイムにグラフィカル表示し、必要に応じて波形の履歴を呼び出せるように工夫した。 コンピュータ支援による競泳のコーチング・システム(CSSSC)が今後普及すれば、トレーニング強度の設定、管理が効果的に行われるものと思われる。
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