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1997 年度 実績報告書

遊離型カテコラミンの抱合化の過程および代謝高進に及ぼす影響の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08680126
研究機関九州大学

研究代表者

大柿 哲朗  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (20101470)

研究分担者 藤野 武彦  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (20108773)
斉藤 篤司  九州大学, 健康科学センター, 助教授 (90195975)
キーワード抱合型カテコラミン / 遊離型カテコラミン / ノルアドレナリン / 注入 / 酸素摂取量 / 脂質代謝
研究概要

【目的】本研究の目的は、カテコラミン注入による血中の抱合型カテコラミンの動態および代謝の高進への影響を明らかにするひとであった。
【研究方法の概要】被験者は、健常な男性6名(年齢:24±2才、最大酸素摂取量:52.5±5.0ml/kg/min、体脂肪率:11.0±1.2%)であった。これらの被験者に体重あたり0.05μg/分のノルアドレナリンを60分間にわたって静脈から注入した。注入前、注入中10分毎および注入後1時間と2時間目に採血し、遊離型および抱合型のカテコラミン、血中脂質等を測定した。また注入中は呼気ガスと心拍数を連続的に、血圧を10分毎に測定した。
【結果の概要】ノルアドレナリン注入により遊離型ノルアドレナリンが漸増し、また抱合型ノルアドレナリンも漸増した。一方、アドレナリンは遊離型および抱合型ともに有意な変化を認めなかった。血中脂質もノルアドレナリンの注入によって漸増した。酸素摂取量、収縮期および拡張期血圧は漸増し、心拍数は減少した。
【結論】カテコラミン注入によって、抱合型カテコラミンも漸増する事が明らかとなり、このことは抱合型は遊離型の貯蔵形であり、注入中にもカテコラミンの抱合化が起こっている可能性を示唆した。またノルアドレナリンの注入は、呼吸代謝と脂質代謝を刺激することが明らかになった。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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