研究課題/領域番号 |
08680134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 広島県立大学 |
研究代表者 |
吉川 和利 広島県立大学, 経営学部, 教授 (00112277)
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研究分担者 |
小宮 秀一 九州大学, 健康科学センター, 教授 (30038468)
安田 稔 広島県立大学, 経営学部, 講師 (10230228)
田畑 元治 広島県立大学, 経営学部, 教授 (40227252)
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キーワード | 体力 / 健康 / 生活習慣 / 中山間地域 / 老化指標 / 重回帰分析 |
研究概要 |
データ収集の実査とデータ解析 1.庄原市に在住している就農者を含む成人データについて、その収集と整理を実施した。1).被験者の歴年齢は20歳から69歳までであり、検査項目は、循環機能=収縮期と拡張期血圧;持久性=最大酸素摂取量;筋力=背筋力;筋持久性=連続上体起こし;全身の柔軟性=立位体前屈であった。同時にに睡眠、休養、スポーツ・仕事、健康状態、食生活、嗜好品、生活充実度、生活環境、疲労感など約90項目にわたる質問紙調査を実施した。2)これについて歴年齢を従属変数とした重回帰分析を実施した。3)また、血圧2変量、最大酸素摂取量それぞれについて基準値より「高い者」、「低い者」の(1)主観的健康状態、(2)健康状態への満足度、(3)健康維持の注意度、(4)筋力への自身、(5)歩行への自身、(6)階段歩行への自信度、(7)平衡性維持の自身、(8)風邪のひき易さ、(9)環境への適応性、(10)疲労残存感を2区分し、ロジステイック重回帰分析を実施した。この結果、相対危険度の高いものから順に、(4)筋力への自身、(10)疲労残存感、(3)健康維持の注意度が想定された。 2.船員保険組合データから、年齢予測重回帰モデルを作成し、老化指標策定の意義と可能性について検討した。1)重回帰分析においては独立変数は一般的な体力測定データと血圧値であり、赤池情報量規準(AIC)の応用により比較的少変数で、かつ適合度の高いモデル(最適モデル)を選択的に作成しようとした。2)こうして作成されたモデルから予測年齢と歴年齢との比は、老年学の究極の課題である生物学的老化指標としての意義が高いことを論じた。また船員とその家族を対象にした特異なデータであり、就農者の老化モデルとの比較対照の意味を持たし得ると考えられた。 3.以上のほか、中国地方、特に広島・島根・岡山県内に、上記と同様なデータ収集への協力体制を確認することができた。
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