研究課題/領域番号 |
08680134
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 広島県立大学 |
研究代表者 |
吉川 和利 広島県立大学, 経営学部, 教授 (00112277)
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研究分担者 |
正法地 孝雄 広島大学, 総合科学部, 教授 (00033910)
小宮 秀一 九州大学, 健康科学センター, 教授 (30038468)
安田 稔 広島県立大学, 経営学部, 講師 (10230228)
田畑 元春 広島県立大学, 経営学部, 教授 (40227252)
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キーワード | 農業従事者 / 基礎体力 / 老化モデル / 重回帰分析 / ロジスティック回帰分析 |
研究概要 |
1)慢性退行性疾患のうち高血圧症をその英文テクニカルターム、hyper-tensionに依拠すると、精神的緊張の日常的持続がその発症に連動する。ここでは血圧の測定値と「日常の心がけ」、「基礎的な運動機能」など10項目からなる変数群との関係をロジスティック回帰分析により検討した。その結果、優比(オッズ比、RR)の高い変数として「平衡性機能の維持」、「歩行機能の優れていること」などがあげられた。同時に、本研究では寄与危険度割合(AR)の導入を試みた。その定義は浜島(1992)によるものであり、AR=(RR-1)/RRx100%として計算される。 2)この数値の導入により、ストレス等への曝露者が非曝露者に対して有する障害発生頻度を定義することができる。大きいAR値を示す変数として、1)と同様な変数があげられ、平衡性維持の自身が低い者は自信がある者に比しておよそ2.5倍、歩行や階段歩行に自信が無い場合も1.3倍から2.2倍の危険度が観察された。これらの結果は、1998年版発育発達研究に投稿中である。 3)簡便な体力テストとして広く知られる文部省スポーツテストの測定値による年齢への重回帰分析を実施した。このモデル作成にはAIC、Schwarzなどの情報量規準を用い、「比較的少数のパラメータによるあてはまり度の相対的に高い」モデル設定を試みた。予測モデルからの残差を利用した老化モデルを提言した結果、これまでの類同したモデルとその本体において差異のあるものではなかった。 4)文部省スポーツテストは、筋力や知覚・運動神経系など加齢の影響を的確に示す指標である。これをデータベース化することを試み、その代表値(平均値)から年齢予測モデルを提言した。
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