工場の地方分散、生産のグローバル化、物流コストの内外価格差による物流の国際化とそれが与える産業配置への影響について研究することが本研究の目的であった。 平成8年度はエアカ-ゴについて統計で動向の変化を確認し、福岡空港を活用している企業についてヒヤリング調査を実施した。 その結果、エアカ-ゴの成田一極集中状況は変化しているものの、その背後には、関西新空港、名古屋空港、福岡空港での国際貨物のシエア上昇があり、それ以外の空港への貨物分散はほとんどみられないことが判明した。 また、福岡空港を活用する企業としてNECグループが存在することもわかったが、熊本の三菱電機、大分の東芝などの工場で生産されるICはいまだに成田経由であることも解明された。 その理由について現在調査、検討中である。
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