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1997 年度 実績報告書

日高山脈における最終氷期の氷河最拡大期に関する編年学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680182
研究機関北海道大学

研究代表者

平川 一臣  北海道大学, 大学院地球環境化学研究科, 教授 (40126652)

キーワード日高山脈 / 氷河作用 / 最終氷期 / テイル / テフラ
研究概要

最終氷期における日高山脈の氷河作用,とくに最拡大期に関わる研究を野外現地調査を中心にトッタベツ川流域およびエサオマントッタベツ川流域において実施した.その結果,新たに多くの地点で火山灰が氷河堆積物中に含まれることを発見し,最終氷期の氷河作用に詳しい時間軸をいれることが可能となった.また,氷底下で形成された特徴的な氷河堆積物およびそれらの変形に関する野外データを収集した.おもな調査結果は以下のとおりである.
1.最大拡大期の氷河は氷河末端近くでは不明瞭な氷河地形しか形成しなかった。
2.顕著なロッジメントテイルおよびデフォメーションテイル認めた.
3.それらのテイルはToyaテフラ,Aso-4テフラを挟む支流性の厚い堆積物を覆っている.したがって約8万年前以降に氷河は最拡大した.
4.支流性の厚い堆積物の下位にもテイルが認められた.したがってそれらは最終氷期以前の氷河作用起源である.
5.氷河末端は、現在の標高850m付近に復元される.
6.解析図化機によって作成した地形図上に,空中写真判読に基づく氷河地形分布を記載した.
7.現地観察結果を永河地形,堆積物インベトリ-としてまとめた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 岩崎正吾・平川一臣: "日高山脈北部,トッタベツ川上流域における最終氷期の氷河氷河最拡大期の氷河地形とテフラ" 日本地理学会予稿集. 51. 62-63 (1997)

  • [文献書誌] 岩崎正吾・平川一臣: "日高山脈北部,トッタベツ川流域における氷河底堆積物の特性" 日本地理学会予稿集. 53(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 岩崎正吾・平川一臣: "日高山脈北部,トッタベツ川水系における最終氷期以前の氷河作用と火山灰層序" 日本地理学会予稿集. 53(印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 中村有吾・平川一臣: "テフロクロノロジーによる北海道の最終氷期編年への新たな可能性" 日本地理学会予稿集. 53(印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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