今年度は本科研費の最終年度であることから、下記のようにこれまでの研究のとりまとめを行うとともに、生涯学習としての環境保全型地域づくりをめざす環境教育理念の体系化を、日本の現状分析、UNESCOをはじめとする国際的な取り組みの視点から「持続可能未来をめざす教育」として提示した。本科研費の報告書は『環境教育-持続可能な社会をめざして-』 (阿部治著、ビオシティ刊、信山社販売)と題して、本年7月に刊行する予定である。 個々の研究活動としては、これまで行ってきた日本型エコミュージアムや日本型グラウンドワークの展開についての分析と評価を引続き行うとともに、日本版ゼロエミッションのモデル地域である屋久島の取り組みの調査・分析を行った。また、環境教育先進地であるドイツ、デンマーク、スイス、イギリスの環境教育の動向を現地調査報告ならびに環境保全型地域づくりの拠点として著名なデンマークのエコビレッジとイギリスのCAT(センター・フォー・オルタナティブ・テクノロジー)について詳細に分析を加えた
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