研究分担者 |
平田 昭雄 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (60165173)
鎌田 正祐 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20204604)
松川 正樹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30127914)
福地 昭輝 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80107721)
岡崎 恵視 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40014732)
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研究概要 |
本研究は,科学技術カリキュラム開発のために,素材の集析とその内容分析を通して,「科学技術教育」の内容や教材作成の展望を打ち出すことを目的としてる。北研究は,3年間の継続研究が予定されており,平成9年度は2年目の研究である。昨年度は,主に,膨大な量の素材の中から教材となる可能性のある素材をいかなる方針で集積するかという,カリキュラムの枠組みと素材集積の方針を研究した。これらの実績に基づいて,平成9年度では,それらを,より具体化する方向で研究し,次の知見を得た。 (1)英国国定カリキュラムにおける小・中・高等学校にわたる一貫性を,科学技術的内容を主に分析した。 (2)「米国科学教育基準」に基づくジョージア・イニシアティブ・プロジェクトのカリキュラム理念と構造を,主として科学技術教育的側面から分析した。 (3)日本における総合理科の据え方と歴史,並びに日本国内外における総合的科学教育課程的理科ケムコム(Chemistry in the Community)を分析し,総合的教材の物理・科学・生物・地学各分野との関連を,ある例で調査した。 (4)我が国における科学と技術に関する教育を歴史的に概観し,理科と技術科の教科の特性を明らかにした上で,その統合化の可能性を,特にスキル中心に分析した。 (5)米国ベンチマークが,非常に優れた体系的なものであることを見いだし,分析を進めつつある。特に科学史的内容などについて大いに参考となることが判明した。 今後は,典型的な素材の集積と分析の研究へ進む予定である。本年度は,別紙の通り7件の発表等を行った。
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