研究課題/領域番号 |
08680198
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
下条 隆嗣 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (50014767)
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研究分担者 |
平田 昭雄 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (60165173)
鎌田 正裕 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20204604)
松川 正樹 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30127914)
福地 昭輝 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (80107721)
岡崎 惠視 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40014732)
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キーワード | 科学技術教育 / カリキュラム開発 / 素材 / 理科教育 / 技術教育 / 科学リテラシー |
研究概要 |
本研究は、科学技術カリキュラム開発のために、素材の集積とその内容分析を通して「科学技術教育」の内容や教材作成の展望を打ち出すことを目的とした3年間の継続研究であり、本年度は最終年度である。本年度は、研究代表者が、文部省短期在外研究、インドネシア初中等理数科教育拡充計画への協力、学会年会開催などにより研究時間の確保が困難であったため、研究の進捗は遅れたが、以下の研究を行った。 (1) 短期在外研究と連動して英国の国定カリキュラムにおける科学技術教育についての視察や討論を行った。英国では科学教育と技術教育をかなり明確に分離していることが明らかになった。しかし、両者の統合化の理念的な基礎研究は進みつつある。 (2) 科学技術内容の学習の在り方について、科学と技術の差異を考察し、特に児童・生徒の探究の姿勢を維持・発展するためには、学習を問題解決的に実施するべきことを、例をあげて考究した。1999年度中に、「科学教育研究」(日本科学教育学会発行)特別号に発表の予定。 (3) 科学技術カリキュラムにおける資質・能力(拡張されたプロセス・スキル、創造性)について考察し、その基礎として、AAASのプロセス・スキルの構造を分析した。 (4) 科学技術関連書籍を購入し、環境、エネルギー、生活科学等の視点から、素材となる可能性のあるものを分析し、シソーラスを検討した。 (5) 昨年度実施した科学技術的な総合的内容についての教育養成大学学生に対するアンケートの分析を進め、教師養成の視点から科学技術についての学生の意識を調査した。これは現代の若者からみた科学技術のイメージを捉えるために行った調査であり、科学技術教育カリキュラムのための素材集積の参考に供する。
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