研究課題/領域番号 |
08680203
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
山下 伸典 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (50028180)
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研究分担者 |
武田 清 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (70240893)
喜多 雅一 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (20177827)
近森 憲助 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (40108874)
今倉 康宏 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10112640)
村田 勝夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60028206)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 安全教育 / 化学 / 実験 / カリキュラム / 環境教育 / 指導案 |
研究概要 |
平成8年度においては、小学校、中学校および高等学校の化学関連分野において、どのような実験が行われているか教科書を中心に調査した。その結果、基本的な化学現象は中学校段階までの教科書において、ほぼ網羅されていることが明らかとなった。このことから、まず小学校3年生〜6年生用および中学校の教科書において扱われている実験について、「実験」、「試薬」および「器具」に関するデータベース化を行い、平成9年度において完成させた。さらに、これら3種のデータベースを有効かつ効率的に利用できるようにするため、ある特定の項目を関連づけて、検索用ファイルにより同一の画面上に「実験」、「試薬」および「器具」各データベースの関連するデータを表示させるようにした。 平成9年度には小学校のための化学分野を中心とする安全教育のためのカリキュラムについて(1)個別実験能力の育成、(2)学校知と生活知の融合および(3)総合的学習能力の育成の3点を骨子として検討した。さらに、そのカリキュラムを教育の現場で具体化するために2件の指導案を作成した。これらの指導案に関して、主として現職の小学校教員に対してアンケート調査を実施した(解答者総数49名)。アンケートの結果をもとに、現職の教員との密接な連携を図りながら、それぞれの小学校の実状に即した指導案をつくり、今後試行と実践を重ねてゆきたいと考えている。 中学校関係では、安全を広い意味で捉え、身近な環境についての意識を高めることを目的とした「実験を中心とした中学校理科における環境教育」について検討した。中学校理科の教科内容と関連させた環境教育のための実験について検討した。その中で「プラスチック製品の分別回収」に焦点をあてた実験を企画し、1997年7月30日および10月21日に高松市立鶴尾中学校(対象:中学3年生)、および鳴門市立鳴門第一中学校(対象:中学1年生)において、それぞれ指導担当者が作成した指導案に基づく研究授業を実施した。授業終了後実施したアンケート調査の結果から、授業を受けた生徒の身近な環境に対する意識の向上が認められた。
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