研究課題/領域番号 |
08680204
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
近藤 弘樹 佐賀大学, 理工学部, 教授 (10039266)
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研究分担者 |
渡辺 健次 和歌山大学, システム工学部, 講師 (00220880)
岡崎 泰久 佐賀大学, 理工学部, 助手 (90253583)
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キーワード | 教材 / WWW / インターネット / ユーザ / 迷い子 / リンク / 授業 / 調べ学習 |
研究概要 |
インターネット上のマルチメディア分散データベースWWW(World-Wide Web)は、世界のコンピュータ上に蓄積された膨大な情報を、教室に於いて、授業の為の教材としてオンライン、リアルタイムに利用する可能性をもたらす。 しかし、ハイパーリンクで結ばれた膨大な情報の存在は、WWWの利用者(教師や児童・生徒)に対して、対象とする情報が膨大過ぎてどこに自分の必要とする情報があるのか分からなくなる、いわゆる「迷い子問題」をもたらす。 本研究では、この「迷い子問題」が起きる理由を、夫々のWWWの作成者と利用者の意図と文脈の違いによる混乱と捉え、視点と視像(view)の概念で整理した。そしてユーザ側の視点と文脈によりWWWデータを利用する為のデータベース、ユーザサイド・データベースとその作成の枠組みを提案した。特に、異なった視点を持つWWWデータを利用する際に、視点の混乱を防ぎユーザの文脈を貫くために、異なった作成者による異なった視点を持つWWWの情報を利用者の視点に変換するリンク情報の重要性を提起した。 ユーザサイド・データベースの具体例として、中学校理科の環境問題について、及び小学校社会科の「伝統的な技術を活かした工業」の単元における調べ学習の為のデータベースを作成した。1996年9月〜10月に佐賀県大和町立大和中学校に於て中学校理科の環境問題を対象に、作成したユーザサイド・データベースを用いた教育実践を行い、その有効性を確かめた。
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