一般ダイバーから魚類の水中写真を収集するため、伊豆半島沿岸に点在するショップ、ダイビング関係の出版社等の主催するイベント会場で、神奈川県立生命の星・地球博物館の「魚類写真資料データベース」を紹介したパンフレットの配布を行った。また、データベースを紹介する講演を八丈島、宮古島、東京都内等で行った。さらに、ダイバー向けの雑誌でデータベースの仕組みを紹介する記事を毎月掲載した。昨年度から当該年度にかけて収集された写真資料は約11000点で、そのうち約2600点は駿河湾に臨む大瀬崎(静岡県沼津市)で撮影されたものである。当該年度はこれらの写真に基づき同地の魚類目録を作成・公表した。この目録作成のために写真を提供したダイバーは35名あった。 一方、博物館における魚類の写真資料(特に水中写真)の位置づけを明確にするため、1996年10月に北海道大学水産学部で開催された日本魚類学会年会において、展示発表(演題:魚類の水中写真の博物館における資料的価値と研究への応用例)を行った。
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