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1997 年度 実績報告書

写真を媒介とした博物館を中心とするネットワーク形成と魚類研究への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08680219
研究種目

基盤研究(C)

研究機関神奈川県立歴史博物館

研究代表者

瀬能 宏  神奈川県立歴史博物館, 学芸部, 主任研究員 (80202141)

キーワード魚類相 / 生物地理学 / 画像データベース / スキューバダイビング / 水中写真 / 相模湾 / 博物館学
研究概要

一般ダイバーから魚類の水中写真を収集するため,伊豆半島沿岸に点在するショップや雑誌社主催のイベント会場で,神奈川県立生命の星・地球博物館の「魚類写真資料データベース」を紹介したパンフレットと,登録の際の詳細な方法を記載したちらしの配布を行った。ダイバーへの配布を依頼したショップは31店で,それぞれ100部ずつ配布した。また,データベースを紹介する講演を当館の他,静岡県伊東市,和歌山県串本町,小笠原諸島父島,伊豆大島等で行った。さらに,ダイバー向けの雑誌でデータベースの仕組みを紹介する記事を数回にわたり掲載した。当該年度に収集された写真資料は約4600点で,そのうち約1800点は相模湾に臨む熱海沿岸(静岡県熱海市)で撮影されたものである。この結果,現在までに収集された写真は累計で約18000点に達した。当該年度は熱海で撮影された写真に基づき,同地の魚類目録を作成,公表した。この目録には,20目83科267種および若干の未同定種が収録されている。これらの中には相模湾から初記録となるジンベエザメ(テンジクザメ科)やスジアラ(ハタ科),同湾では1955年の原記載以来,2例目の記録となるキラキラハゼ(ハゼ科)などが含まれている他,多数の北限記録になる種も含まれる。科別の種類数ではハゼ科とベラ科が上位を占め,昨年度行った大瀬崎と同様な結果が得られた。この目録作成のために写真を提供したダイバーは15名であった。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 瀬能 宏: "日本におけるニシキオオメワラスボの記録について" 伊豆海洋公園通信. 8・12. 4-5 (1997)

  • [文献書誌] 瀬能 宏: "八丈島から得られた日本初記録のボウヨウジ属の1種" 伊豆海洋公園通信. 9・1. 2-3 (1997)

  • [文献書誌] 瀬能 宏: "琉球列島から採集されたヨウジウオ科の日本初記録種および稀種" 伊豆海洋公園通信. 9・1. 4-7 (1997)

  • [文献書誌] 瀬能 宏: "Pseudanthias hutomoi(ハタ科ハナダイ亜科)の生時の色彩について" 伊豆海洋公園通信. 9・2. 5-7 (1998)

  • [文献書誌] 瀬能 宏: "伊豆半島大瀬崎におけるホカケトラギスの生息状況" 伊豆海洋公園通信. 9・3. 2-3 (1998)

  • [文献書誌] 瀬能 宏: "魚類写真資料データベース(KPM-NR)に登録された水中写真に基づく熱海産魚類目録" 神奈川自然誌資料. 19. 19-28 (1998)

  • [文献書誌] 瀬能 宏: "日本の海水魚" 山と渓谷社, 27 (1997)

  • [文献書誌] 鈴木寿之: "日本の海水魚" 山と渓谷社, 28 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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