研究概要 |
一般ダイバーから魚類の水中写真を収集するため,引き続き伊豆半島沿岸に点在するダイビングショップに、神奈川県立生命の星・地球博物館の「魚類写真資料データベース」を紹介したリーフレットと、登録の際の詳細な方法を記載したちらしの配布を依頼した。また、ダイビング関係の一般商業誌を通じた広報活動のほか、神奈川県立生命の星・地球博物館で3回開講した「研究テクニック講座:図鑑を作ろう-魚編-」の受講者や、随時来館する各種マスコミ関係者への写真データベースについての説明を行った。一方、映像資料に対する専門研究者の認識を高めるため、日本魚類学会の1998年度シンポジウム「魚類標本・資料の収集と管理一生物多様性研究の要をいかに構築するか-」において、F自然史博物館における魚類の映像資料の収集・保管とその応用」の演題で講演した。これらの活動の結果、当該年度に収集された画像資料は6005件で、累計で22457件に達した。これらの資料の一部は、魚類の分布や生態の研究に利用された他、大学や博物館などに魚類の分類学的研究の参考資料として貸し出された。当該年度の著しい成果としては、ネットワーク形成には電子メールを使った情報交換がきわめて有用であることが認識されたことである。今後はインターネットを通じた画像の公開も視野に入れ、この仕組みを発展させて行きたい。
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