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1997 年度 実績報告書

学習障害児における視聴覚刺激時の内部空間と姿勢に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680221
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

高橋 誠  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10154858)

研究分担者 村田 和香  北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10200304)
工藤 信樹  北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (30271638)
山本 克之  北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10088867)
キーワード学習障害児 / 視聴覚刺激 / 内部空間
研究概要

目の高さに中段を,上下20°の高さに上段,下段を配置し,各段に被藤者の鼻骨を中心とする半径1.5mの半円周上にターゲットを左80°から右80°まで20°間隔にスピーカとLEDを同位置に9個ずつ,計27の呈示点を設けた.(1)視覚刺激,(2)聴覚刺激,(3)視聴覚同時刺激の各刺激を0.2秒間呈示し,それらに対する指示を計測した.評価は,指示の方位角のみに注目し,刺激呈示位置からの指示の「ずれ角大きい」,各呈示点に対し4回あるいは10回行う指示の「ばらつき」,刺激呈示から指示終了までの「反応時間」の3指標により評価した.健常成人の計測では、指示の「ばらつき」「ずれ角の大きさ」の2指標は3刺激に対する指示のどれにおいても,左右60°を超える範囲と左右40°以内において傾向が異なっていた.分散分析を行った結果,左右60°を越える範囲において上記2指標に位置依存性があり,左右40°の範囲においてはそれぞれの指標の位置依存性がみられなかった.この結果より,左右40°以内の範囲においては呈示位置の違いによる指示の特性が変わらないと解釈し,その範囲に対する指示のみを群間比較に用いることとした.
健常児群(6名)とLD児群(5名)の計測値を比較した結果,すべてのLD児が3刺激のいずれか,あるいは複数において健常児と比較して定位が劣っている結果が得られた.健常児と差が見られた刺激条件はLD児内で一定しておらず,LD児Aは視覚刺激に対して,LD児Bは鹿覚刺激に対する定位が健常児と比較して劣っていたという風に個人差が大きかった.視覚刺激に対し,健常児と差を示したLD児には,視覚刺激に対して反応できなかった点の多さも目立った.また,各刺激,指標に関してLD同士で比較した結果,LD児同士でも差が認められた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 梶井 浩: "指示運動を用いた学習障害児空間知覚の定量的評価の検討" 電子情報通信学会技術報告. MBE97-97. 27-34 (1997)

  • [文献書誌] 秋山 勉: "運動計測による老年期痴呆に関する考察" 電子情報通信学会技術報告. MBE96-139. 115-122 (1997)

  • [文献書誌] 木村 真弘: "変形視空間における音像呈示による方向感覚補正の試み" 電子情報通信学会技術報告. MBE97-96. 19-26 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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