本研究は、リモートセンシングと地理情報システム(GIS)を環境教育用のCAI教材に使用する場合、教材の中にどのように活用したらよいか、また、活用する場合、どのような処理機能が必要かを教材作成を通して検討することである。 現在、インターネットの普及によってリモートセンシング画像データが容易に入手でき、手軽に教材の一部として使用することが可能となってきた。しかし、教材内容を充実させるために時系列でリモートセンシングデータを取り扱う場合は、地球大気による大気効果を考慮する必要がある。そこで、本研究ではこの点を踏まえて以下の研究計画で実施した。 1.リモートセンシング画像データの大気補正と植生域の解析 2.環境問題のためのCAI教材の開発 項目1.に関しては、航空機搭載型POLDERセンサーにより取得されたリモートセンシング画像データを用いて、大気補正法を検討した。さらに、大気補正後のデータから植生域の光学的パラメータを推定した。 項目2.に関しては、本校学生の環境問題に対する意識調査を実施し、開発した教材を使用してもらって意識がどのように変化するかを検討した。
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