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1996 年度 実績報告書

国民学校理数科における"総合カリキュラム"原理の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680257
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福島大学

研究代表者

三石 初雄  福島大学, 教育学部, 教授 (10157547)

キーワード理科教育 / 日本理科教育史 / 国民学校 / 理数科 / 総合学習 / 総合的学習
研究概要

今年度におこなった研究の成果を整理すると次のようになる。
1つには、国民学校期の「総合学習」の原理論にもとづく教材論的研究である。
「生活」に視点をおいた教材は、学生発布以降、大きくは3期にわかれる。それは「近代科学概念」提示型から「身近な教材」提示型へそして「生活単元」学習型へと移行していることを、「物質の三態」教材をもとに明らかにした。
2つには、諸地域の小学校で戦前からの「総合学習」理論を引き継いでいる事例をとりあげ、そのカリキュラム上の特徴を明らかにした。それは、1931年に設置された根津化学研究所(現武蔵大学内施設)の玉虫文一文庫にその一例をみることができる。そこでは当時の現代的な科学・技術と生活・産業との関係や、エピソードないしはピック的教材を積極的に理科教育として位置づけたものであった。
3つには、今日提言されている「総合的な学習の時間」設置の試みが実施されつつあるが、それらは、教科・領域の枠を越えた、戦前の「総合学習」論とは異なった、大規模なカリキュラム再編成によるものであることが明かとなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 三石初雄: "総合学習・体験学習" 教育. 76-78 (1996)

  • [文献書誌] 三石初雄: "戦前初等理科教科書における「物質の三態変化」教材の史的変遷" 福島大学教育実戦研究紀要. 第31号. 47-54 (1996)

  • [文献書誌] 三石初雄: "義務教育諸学校の教育課程再編にみる教科・領域の連携について" 教育相談ネットワークならびに学校階梯の連携に関する(1996年度カリキュラム改善調査研究・報告書)総合的研究. 32-37 (1997)

  • [文献書誌] 三石初雄: ""教え"から"学び"への授業づくり 5 理科" 大月書店, 198 (1997)

  • [文献書誌] 三石初雄: "教科教育学研究 第15集" 生活科教育法における畑実習, (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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