研究課題/領域番号 |
08680260
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 宇都宮大学 |
研究代表者 |
木村 寛 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (70017953)
|
研究分担者 |
白相 岳男 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (50007960)
北川 義久 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (20144917)
藤平 秀行 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (70114171)
落合 昭二 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30031545)
木村 茂 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (70007962)
|
研究期間 (年度) |
1996 – 1997
|
キーワード | 数学教育 / 作品化授業 / 事例的研究 / 教材開発 |
研究概要 |
算数数学科の作品化をめざす授業の展開マニュアルの作成と、その効果を実験授業を通して検証することを目的とした事例的な研究である。 今回は、この授業の計画から実施、評価までの活動を若手教師が行う場合の詳細な実践報告の作成と、その効果について考察した。併せて、この種の授業展開のマニュアル作成にあたって、数式・数量関係と図形の領域の新しい教材を開発した。すなわち、4つの数字を加減乗除して1から連続していくつまでつくることができるかという問題の教材化と、1辺の長さが2、3、4、5と連続するような正三角形(または正方形)を敷き詰めて新たな正三角形(または正方形)を作ることができるかという問題の教材化を行った。 その結果、次のようなことが得られた。 (1) この種の授業に若手教師が集団で取り組む場合には、熟練教師が行う成功的な授業と同じように実施できる。また、熟練教師が見逃し勝ちな新たな目標を見付けることがある。 (2) 児童生徒が自らの考えを表現する手段は、教師側が働き掛けなければ、予想したよりも幅がみられない。 (3) この種の授業を行うには、作品をある期間、展示することが不可欠であるが、従来の教室環境ではそれが困難である。従って、見返す機会が充分に保障できないことがあった。 (4) 形にはまらない教材を扱う作品化の授業では、児童生徒の反応に教師が示唆される場合が起こる。 (5) 教材開発の過程を踏む作業は、作品化の授業展開と同じような形となり、一つの総合的な学習といえそうである。
|