研究概要 |
最近の算数・数学嫌いを減少させることは,科学技術立国としての日本の課題である。この問題の解決には,教育方法の工夫だけでなく,教育課程をも合わせて検討することが必要といえる。そこで,日本の小学校と中学校の算数・数学の教育課程の実施状況と教育課程及び教育方法の改善状況を学校のケース・スタディーによって調査し,モデルとなるような実践事例を記録するとともに,指導及び学習の変化を記述し,今後の義務教育課程改善の具体的視点を検討する。 平成8年度においては,次のような項目を実施した。(1)ケーススタディーの実施項目を明確にし,次のような実施方法を開発した。教師と児童・生徒に対するアンケート,授業前後のインタビュー,授業観察記録,授業記録。(2)実施協力校として,近畿地区に小学校2校,中学校2校を選定した。(3)ケーススタディー実施手引きを作成した。(4)ケーススタディー実施手引きによって調査を実施した。
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