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1997 年度 実績報告書

「養護・訓練」指導に対応した教師の「動作法」習得のためのプログラム作成

研究課題

研究課題/領域番号 08680300
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鳴門教育大学

研究代表者

安好 博光  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10132721)

キーワード動作法 / 養護・訓練
研究概要

本研究は、教師の「動作法」による指導技法習得のためのプログラムを作成することを目的として、3か年計画で組まれた。本年度は、その2年度であり、以下のような研究成果が得られた。
1.動作法による訓練経験の全くない動作法未経験者の訓練技法に対する指導・助言の効果が検討された。6名の動作法未経験者が、膝立ち位の困難な4名の肢体不自由児に膝立ち位姿勢保持の訓練課題を実施した。訓練課題は、補助部位の箇所によってステップ1〜ステップ4に分けられた。訓練の手続きは、訓練課題の確認、指導・助言前の訓練、指導・助言のための訓練、指導・助言後の訓練の順とした。VTRの分析から、姿勢の修正方法の頻度と姿勢修正パターンの頻度が算出された。訓練未経験者は、補助部位を変えて修正する修正方法は見いだしにくく、補助部位を変えずに修正する修正方法は見いだしやすかった。また、ステップ1で姿勢の歪みが見られると、ステップが上がっても姿勢の歪みが残ることが分かった。指導・助言によって、動作法未経験者も被訓練児の姿勢の修正方法についての手がかりを得ることができた。
2.平成9年夏季に徳島県、高知県で実施された集団集中訓練に参加した肢体不自由児・精神遅滞児に対し、訓練者がどのような訓練課題を実施したか、各訓練者の訓練技法習熟度について検討した。その結果、あぐら座位では、「背反らせ」、「躯幹ひねり」、「上体立て」が多く、膝立ち位では、「腰伸ばし」、「重心移動」、「腰の落とし停め」、「腰のせり上げ」が多く、立位では、「立位保持」、「膝屈げ」が多かった。訓練技法習熟度は、訓練歴の長いグループでは、修正パターンおよび動作修正パターンの修正成功の頻度が高く、動作法による訓練技法の習得は、ある一定の訓練歴の長さが必要であることが分かった。
3.九州大学教育学部附属発達臨床心理センター、国立特殊教育総合研究所、山形大学へ出向き、得られたデータを基に訓練者の訓練技法について検討した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 安好博光: "動作法未経験者の訓練技法に対する指導・助言の効果" リハビリテイション心理学研究. 24. 67-80 (1996)

  • [文献書誌] 安好博光: "徳島県における「動作法」研修の現状と課題" 鳴門教育大学研究紀要(教育科学編). 12. 205-212 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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