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1996 年度 実績報告書

視点・ヴォイスに関する習得研究-学習環境とcontextual variabilityを中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 08680323
研究種目

基盤研究(C)

研究機関電気通信大学

研究代表者

田中 真理  電気通信大学, 留学センター, 助教授 (20217079)

研究分担者 LOCASTRO Vir  国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (20245666)
キーワード第二言語習得 / 視点 / ヴォイス / 間接受身 / 受益文 / JFL・JSL / cross-sectional study / follow-up study
研究概要

1.視点・ヴォイスの習得状況を調べるための「文生成テスト」の1年後の追跡調査(海外と国内)帰国した学生約100名と日本で学習を続けている学生約50名に調査依頼を送った。国内は38名回収されたが、海外の回収率は低く、統計的分析は不可能となった。従って、学習環境による差を厳密に調べることは無理であり、分析方法を以下のように変更した。
(1)日本の大学の夏期コースに参加するために来日したJFL(Japanese as a Foreign Language)の環境に於ける学習者のレベル別分析(Cross-sectional study)
(2)日本の大学に1年間在籍したJSL(Japnese as a Second Language)の学習者の追跡調査:1回目のテストの得点によって分けたL,M,Hの3グループ別分析(follow-up study)
(1)(2)を調査カテゴリ別に分析した結果、「複文」「受益文」はJFL、JSL両環境に於て習得状況はよいが、「視点」「間接受身」はJSLに於ても習得が進みにくいこと、また、補助動詞「てしまう」はJFLでは殆ど生成されないが、インプットさえあれば(JSLでは)容易に習得の進むことが分かった。これらの全体的傾向は「視点、ヴォイス、複文の習得要因」として「日本語教育92号」に発表した。更に「受益文」に関しては「てくれる」の生成が「てもらう」に先行することを平成9年1月に国際大学のConference on Second Language Research in Japanにて発表、「間接受身」に関しては7月にオーストラリアで発表の予定である。
2.上記「文生成テスト」に於けるデータと自然なプロダクションに於けるデータの比較
(1)作文、ロールプレイのデータ収集は完了し、現在分析中
(2)自然発話のデータは現在収集中
平成9年度は上記2のデータを中心に視点・ヴォイスの分析を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 田中真理: "視点・ヴォイス、複文の習得要因" 日本語教育. 92号. 107-118 (1997)

  • [文献書誌] 田中真理: "日本語学習者の視点・ヴォイスの習得-「視点の統一」と「受益文」を中心に-" Proceedings of the 8th Conference on Second Language Research in Japan,International University of japan. (印刷中). (1997)

  • [文献書誌] Tanaka,Mari: "The Acquisition of Indirect-Passive in Japanese as a Foreign/Second Language" The Tenth Biennial conference of the Japanese Studies Association of Australia. (発表予定).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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