1.「文生成テスト」(日本語学習者を対象に視点・ヴォイスおよび複文の生成状況を絵を使用して調べる筆記テスト)及びその追跡調査の分析とまとめ (1)カテゴリ別及び学習環境別分析 a)「視点の統一」及び「受益文」については、平成8年3月に国際大学のConference on Second Language Research in Japanにおいて発表 b)「関節受身」については、平成9月7月にJapanese Studies Association of Australia(メルボルン)において発表 (2)視点・ヴォイスの習得順序 「文生成テスト」の英語話者のデータより、「視点の統一」(直接受身の使用)、「受益文」、「関節受身」(主に「持ち主の受身」)の生成順序をimplicational scalingを用いて検討し、その結果を平成10年3月のPacific Second Language Research Forum(東京)において発表の予定 2.テストにおけるデータと自然なプロダクションにおけるデータの比較 (1)上記1の筆記による「文生成テスト」を口頭で実施し、筆記と口頭のデータを比較検討中 (2)同時にインタビューを行い、実際の発話において「文生成テスト」の調査構文が生成されるかどうかを調査 (3)自然データ(学習者のスピーチや発表時における学習者同士の質疑応答等)を録音した。今後、データを文字化し、CHILDES(発話分析ソフト)を用いて、視点・ヴォイスの関係のlinguistic context(contextual variability)について分析を進める予定 3.語用論面からの「視点」の検討 日本人大学生と上級日本語学習者(英語話者)のグループ・ディスカッションにおける「視点」のpragmatic transferについて、平成8年3月に国際大学のConference on Second Language Research in Japanにおいて発表
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