研究概要 |
平成9年度は,データベース化の作業を進めるとともに,データベースを利用して,津田塾大学言語文化研究所研究プロジェクトの成果として先に提示を試みた言語学習/習得の個別性にかかわる要因の全体的枠組(モデル)を再検討し,より一般性のあるモデルの提示を目指した。また,日本語教育の事例研究を通したモデルの再検討も試みた。 本研究の成果については,1997年7月,「平成9年度日本語教育助成研究発表会-第三回-」において中間発表を行い,最終的には,報告書にまとめた。報告書では,新しいモデルの提示を行い,データベース化した6つのカテゴリー(年齢,適性,動機・態度,学習ストラテジー・認知スタイル,性格・情緒要因,社会文化的要因)について,それぞれ研究の概要を述べる。また,日本語教育の実践の立場から,事例研究の試みを紹介し,主として英語教育の立場から,学習者の性格・情緒要因を考慮した言語教育の方法の一つとして演劇教授法を紹介する。
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