• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

対話可能な仮想エージェントを含むVRシステムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 08680405
研究機関九州工業大学

研究代表者

岡田 直之  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (80037837)

研究分担者 徳久 雅人  九州工業大学, 情報工学部, 助手 (10274557)
馬場 博己  九州工業大学, 情報工学部, 助手 (60284593)
中村 順一  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (30164304)
キーワード仮想現実感 / VRシステム / 仮想エージェント / 対話 / 情緒
研究概要

高度な仮想現実感(VR)システムを構築するためには,人間に馴染みの深い自然言語による対話や感情的な表現を考慮に入れた,利用者と仮想空間のインタラクションが重要となる.しかし,仮想空間内のエージェントが利用者と実際に対話するという機能の開発は遅れている.本研究は,対話機能を有する仮想エージェントを開発することにより,将来種々のVRシステムが構築されるときの,言語処理上の基礎技術を確立することを狙っている.またエージェントに,感情を生起させ,対話音声にはそれを反映させることを目指す.
本研究では,勧誘の話題に絞り,エージェントが利用者を勧誘するための対話処理に取り組んだ.そこでまず,被勧誘者の意図を汲みとり応答するため,被勧誘者の意図について解析を行なった.その結果,同意/不同意,長所/短所強調,など大きく5種類があり,さらにそれらの下位には,無条件で同意,短所判明で不同意など詳細に分かれ,合計52種類あることが明らかとなった.そして意図の抽出規則を作成した.また応答文生成のための処理とその制御機構を試作した.次に,エージェントの情緒生起について,情緒生起サブシステムのアーキテクチャを確立した.そして期待,怒りなどの8つの基本情緒のうち喜び/悲しみの生起のための特徴抽出プログラムを強化し,実験により情緒生起を確認した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Naoyuki Okada: "Integrating Vision,Motion,and Language through Mind" Artificial Intelligence Review. vol.10. 209-234 (1996)

  • [文献書誌] Naoyuki Okada: "Une Approche Technologique de la Semantique du Langage Natural" Traitement Automatique des Langues. (to appear).

  • [文献書誌] 成瀬隆之: "対話における発話意図の解析" 平成8年度電気関係学会九州支部連合会大会論文集. 704- (1996)

  • [文献書誌] 秀島悟: "構造を持つ対話における構成要素内の処理" 平成8年度電気関係学会九州支部連合会大会論文集. 705- (1996)

  • [文献書誌] 中村順一: "自然言語処理と音楽情報処理の融合に向けて" 情報処理学会・人文科学とコンピュータ研究会. (1997)

  • [文献書誌] 徳久雅人: "知的エージェントの情緒生起アルゴリズムの開発" 電子情報通信学会技術研究報告書・思考と言語研究会IL-96-8. vol.96,no.361. 13-24 (1996)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi