研究課題/領域番号 |
08680425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
舘村 純一 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (40262117)
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研究分担者 |
坂内 正夫 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30107370)
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キーワード | ユーザインタフェース / 情報視覚化 / 情報検索 / 検索インタフェース / マルチメディア情報 / インタラクティブ・システム / 動的検索 |
研究概要 |
本研究では、マルチメディア情報獲得支援のための、インタラクションによる動的な情報構成・提示技術の開発を目的としている。この手法では、テキストや画像から特徴抽出された様々な情報を用意し、これらをインタラクティブに検索・構成していく。この時の情報提示技術として、大量で複雑な情報の理解を支援する情報視覚化技術が必要となる。本年度の研究においては、インタラクティブ情報視覚化技術の構築のために、多数の文献を対象とした視覚的インタラクション手法を開発した。この手法は、多数の文献とキーワードをその関連性に基づいて配置する視覚的分類技術に、ユーザの操作による視覚化結果の動的な更新を導入している。具体的な実装においては、視覚化に用いる描画アルゴリズムとユーザに提供するインタラクション機能を開発した。本描画アルゴリズムは、N体問題のシミュレーションに基づいており、ユーザの操作に追従して動的に配置を更新する。自動的に配置された文献やキーワードのアイコンをユーザがドラッグすると、関連するキーワードや文献が操作に追従して移動する。これにより、データ間の関係の把握ができるほか、アイコンの位置を望みの場所に固定することにより、ユーザの観点を導入した配置が可能になる。本視覚化手法の有効性を確認するために、試作システムDocSpaceを開発した。試作版ではテキスト情報対象として文献間におけるキーワードの共起関係を利用したが、情報の関連性に基づいた視覚的情報獲得インタフェースの枠組は様々なマルチメディア情報に適用が可能である。今後の課題としては、様々なマルチメディア・データに対する応用システムの設計、PCクラスタを用いた並列・分散処理による高速実装技術の確立、視覚化インタフェースの拡張・改良が挙げられる。
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