研究課題/領域番号 |
08680426
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
箱崎 勝也 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (10262362)
|
研究分担者 |
金井 秀明 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (90282920)
|
キーワード | ネットワーク監視 / ネットワーク構成管理 / ネットワーク性能管理 / トラフィック測定 / プロトコル |
研究概要 |
ネットワークシステムの動作を監視し、ネットワーク構成、性能、障害管理を容易にする可視化方式を検討した。方式検討に基づいて、システムを試作し、運用することにより有効性を評価した。前年度のネットワーク動作可視化システムの検討をもとに、2種類の監視システムを実装した。一つはネットワークの構成管理、もう一つは、ネットワークの性能管理システムである。 ネットワーク構成管理では、trace routコマンドを用いて、起点となるノードから注目するノードへのネットワーク上の経路を求める。注目するノードは、管理対象となるノード群である。このようにして得られた経路情報をコンピュータ画面上に3次元表示する。画面には、起点となるノードを頂点とし、目的のノードまでの各経過ノード間経過時間に比例する長さのアークで表示される。ネットワーク経路に障害があれば、異常に長いアークを持つ経路として表示され、視覚的に障害を検出できる。 ネットワーク性能管理システムでは、tcpdumpコマンドにより得られるネットワーク上のトラフィックを記録し、記録されたデータを処理することにより、設定された時間ごとに定期的にトラフィック情報を画面に表示する機能を持つ。指定されたノードから/へのネットワークトラフィックを、任意に規定する範囲(たとえば、LANセグメント内、特定ドメイン内、外部セグメントなど)ごとに、かつプロトコル種類別に色分けして表示する。この画面により、トラフィックの状態、プロトコルの使用状況が監視できる。 これらの試作システムを研究室内のネットワークに実装し、運用実験を行った結果、視覚的に監視するシステムの有効性が認識された。今後の課題は、システムの状態を自動的に判断し、異常を自動検出する方法の検討、監視データの解析法の検討とその応用である。
|