研究概要 |
これまで汎用プログラムの応用解析を通して試作してきたSmalltalk版支援システムの構成と設計思想をWorld Wide Webの標準環境であるHTTPD,NETBROWSERを通して利用できるように拡張した。構内で稼働中のス-パコンピュータCray YMP-EL2/1024(MARC実装)と当該申請取得ワークステーション(データベースサーバ)をネットワークで有機的に統合化し、移植性を考慮した汎用的なプログラムインターフェースを開発した。ドキュメント文法知識の再利用とエキスパートシステムを介したハンドリング規則についてもモデルの開発を行った。文法知識の再利用効率は、よく知られている有限要素解析の汎用コードの場合、およそ50%程度の重複の削減をはかれることを示し、1つの評価法を明らかにした。特定の汎用コードに対応するHTML,GIF形式の事例を当該申請取得したワークステーションに移植し、さらに、各種ドキュメントのテキストファイル(約3.5MB)を手入力により蓄積した。関連するGIFファイルについて現在整備中である。問い合わせと検索計算については、利用者を募って性能評価実験をすでに一部試行している。検索実験を不十分な支援知識を実装した環境で試みた。支援システムの利用効果を作業時間や検索順位の妥当性等の定量的評価法を試行した。検索性能は、用意される経験的メニューの表現とその内容量、すなわちエキスパートシステムの役割が大きい因子となって決まることを確認できた。これらの関連知識の獲得と実装反映について、さらに注力していく。
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