1.『一日中食事を取っていない』、『一日中寝たまま』といったふるまいの異常を検知するシステムを開発した。本システムは可燃性ガスを検知する酸化スズ系ガスセンサとプロダクションシステムから構成されている。 2.家庭内で日常的に発生する可能性の高いガス(一酸化炭素、二酸化炭素、エタノール、メタノール、メタン、アンモニア、ホルムアルデヒド、タバコの煙、プロパン、etc)を対象に汚染ガス種を同定するシステムを開発した。本システムは可燃性ガス、アンモニア、一酸化炭素、二酸化窒素を検知するために開発された4種類の酸化スズ系ガスセンサとプロダクショシステムから構成されている。 3.汚染度の指標になるガス(二酸化炭素)や、危険なガス(一酸化炭素、メタン、プロパン)に対して濃度を出力する機能を開発し、2.のシステムに追加した。 4.独居老人世帯に2.で用いた4種類の酸化スズ系ガスセンサを設置し、その出力パターンをモニタした。その結果、出力パターンには1日毎に周期的パターンが表れることが明らかとなった。また、可燃性ガスセンサの出力で他のセンサ出力を割った値(NDV)を用いると、さらに明確に周期性を判断できることが分かった。これにより、独居老人がいつも通りの生活パターンを営んでいるかどうかを1日毎に認知することが可能となった。
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