研究概要 |
ユーザ中心の設計の重要な原則のひとつとして,「ユーザがエラーから抜け出したり,何をしたら何が起こったかを理解したり,望ましくない結果を元に戻したりできるようにすべきである.何らかの操作をして元(の状態)に戻すことが容易であるようにしておくべきである」と言われている.以前のコマンドを遡ることができる多段階UNDO/REDOをユーザに提供するコマンド操作履歴にもとずくモデルと処理アルゴリズムが現在提案され始めている.しかし,実際にはユーザは,定義し操作しているユーザインタフェースやアプリケーションのグラフィック部品(またはウイジット)ごとのコマンド履歴を記憶して仕事をしていると仮定できる.この仮説のもとに,平成8年度は次のような研究成果を得た. (1)オブジェクトベースの柔軟な選択的操作復帰モデルの構築と,コンピュータ上にそれらを一部実装した.IFIP INTERACT97で研究発表予定. (2)ユーザは各操作の結果としての画面を記憶しているという仮説をたて,ユーザの操作履歴を可視化したグラフィカルユーザインタフェースを構築した. 情報処理学会,ヒューマンインタフェース研究会論文発表
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