研究概要 |
視覚障害者利用の観点からWindows3.1,95の機構およびインタフェースの研究を行った。 ●弱視者のWindows利用とプログラミングの可能性の調査研究 弱視者に適した画面設定、画面拡大ツール、フォント、マウスカ-ソルの調査と設定を行い、弱視者のWindowsプログラミングの可能性と障害補償機能の調査研究を行った。実際に弱視学生にフラクタル幾何としてのジュリア集合とマンデルブロ-集合のコンピュータグラフィックスをWindows3.1の下でVisual C++言語を使ってプログラミングを行わせてみた。文字やカ-ソルの拡大表示、Windows画面の配色設定等を適切に施せば一般の弱視者でもWindowsの利用はもちろんのことGUI(Graphic User Interface)プログラミングにも十分に対処できることが判明した。 ●音声合成出力を使った全盲者向けWindowsネットワークプログラミングの調査研究 インターネット通信における全盲者利用を想定した音声化システムの試作を行った。実際にTCP/IPインタフェースによるチャットシステムの音声化とネットワーク対戦型ゲーム(簡単のため五目並べで実験)を試作して音声通信の可能性を実験した。 ●音声入力を併用した全盲者インタフェースの調査研究:音声入力よるプログラム実行制御や、パソコンとの対話インタフェースを調査研究した。 ●触覚を生かせるようなWindows入出力インタフェースおよび補助機器の調査研究 3次元迷路等のグラフィック仮想立体の触知化システムの製作を行った。 またタブレット型タッチパネルと合成音声の併用によるインタフェース作成の調査研究を行った。 ●ビデオカメラ動画像入力による視覚障害者とパソコンコミュニケーションの調査研究 カメラ入力画像解析による視覚障害者とパソコンとのコミュニケーションシステムの調査研究を行った。
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