• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

資源予約による品質保証のためのスケジューリング方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680446
研究種目

基盤研究(C)

研究機関学術情報センター

研究代表者

計 宇生  学術情報センター, 研究開発部, 助教授 (80225333)

研究分担者 趙 偉平  学術情報センター, 研究開発部, 助手 (80260016)
キーワードスケジューリング / サービス規律 / サービス品質 / 資源管理
研究概要

本研究は、高速なネットワークによって連結されるようなマルチメディア情報システムにおいて、システムの資源をアプリケーションごとに確保することによって、アプリケーションの品質を保証することが目的であり、それを実現できるようなスケジューリングの方法について検討するものである。
そのため、まず、資源予約による品質保証のためのスケジューリング方式の詳細検討と評価を行った。スケジューリング方式には多重化される論理結合間におけるバッファの配分の仕方により、大別して2通りの方法がある。一つは先着順サービスである。先着順サービスでは同じ資源を共有するすべての論理結合間でバッファを共有し、バッファの先頭からオブジェクトの到着順にサービスする形態となる。もう一つはRound RobinまたはProcessor Sharingのスケジューリング方式に基づく方法である。その場合、各々の論理結合がそれぞれのバッファを持ち、それらのバッファに入っているオブジェクトが巡回でサービスされる形態となる。後者は資源の予約および品質の保証がより容易に実現できる。このようなスケジューリングは、仮想時刻という概念を用いることによって、サービス時間が固定および可変のオブジェクトについて実現できることが明らかになった。また、解析およびシミュレーションを行った結果、このようなスケジューリング方式を採用した場合、各々の論理結合のための資源は、ある予約値以上に保証することができ、先着順サービスの場合よりも結合相互間の干渉を少なくすることができることが確認された。
現在では、このようなスケジューリングの実装方法について検討している。ワークステーションの通信階層において、このようなスケジューリング機能を実装できれば、データ転送実験によってその有効性が実証できると考えている。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 計宇生: "有限バッファを持つ高速網の交換ノードにおける帯域割当て" 学術情報センター紀要. 8. 267-276 (1996)

  • [文献書誌] 計宇生: "トラヒックシェ-ピング機構の性能についての検討" 電子情報通信学会技術研究報告. SSE96-115. 25-30 (1996)

  • [文献書誌] 計宇生: "シェ-ピングによるトラヒック特性への影響" 学術情報センター紀要. 9(掲載予定). (1997)

  • [文献書誌] W.Zhao ; S.Asano: "A method to assign end-end transmission QoS to multiple links" 学術情報センター紀要. 8. 255-266 (1996)

  • [文献書誌] W.Zhao ; et al: "An admission procedure based on the virtual bandwidth of calls" Proceedings of 1996 International Conference on Communication Technology (ICCT '96). 1-4 (1996)

  • [文献書誌] W.Zhao ; S.Asano: "A study on ARQ mechanism in ATM networks" 学術情報センター紀要. 9(掲載予定). (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi