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1996 年度 実績報告書

臨機応変生産指示方式に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680464
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

高橋 勝彦  広島大学, 工学部, 助教授 (00187999)

キーワード生産管理 / 多段階生産在庫システム / 生産指示方式 / ジャストインタイム生産 / かんばん方式 / コンカレント型指示方式 / 適応型生産指示方式
研究概要

本研究では、生産工程が段階的に連なり、工程間に在庫点を設置した、多段階生産在庫システムの各工程の生産量を計画・指示する生産指示方式について、需要の非定常的な変化に的確に対応する、臨機応変生産指示方式の開発とその有効性の検討を行う。そのため本年度は、以下のように研究を進めてきた。
(1)対象とする生産システムの検討:時系列解析、統計解析、シミュレーションの関係書などの文献調査から、非定常的な現象のモデル化の方法について検討し、本研究で対象とする需要の非定常的な変化として、需要の平均到着間隔の変化を考慮した、多段階生産在庫システムのモデルを構築した。
(2)生産指示方式モデルの構築:続いて、多段階生産在庫システムに対する生産指示方式のモデルを構築した。需要の非定常的な変化に対する生産指示方式のパラメータとして、各在庫点の在庫水準を取り上げ、その変更を組み込んだモデルを構築した。
(3)生産指示方式のパラメータ変更による対応の効果分析:開発したシミュレーションプログラムを用いて実験を行い、需要の非定常的な変化に対する、生産指示方式のパラメータ変更による対応の効果を明らかにした。また、在庫点間で在庫水準を同一水準に設定する場合と、異なる水準に設定する場合を比較検討した。
以上の結果、需要の非定常な変化に対するパラメータ変更により、需要の非定常変動に的確に対応でき、パラメータ変更を考慮しない場合と比較して、平均総在庫量を3〜77%程度削減できることを明らかにした。また、在庫点間で在庫水準を異なる水準に設定する効果が、多くの条件においてみられることを明らかにした。

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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