研究概要 |
本研究は、納期を厳守したスケジュールを作成するための実践的なスケジューリング方法を開発,提案することを目的とし,以下の成果を得た. 1.顧客によって事前に設定される納期制約から,与えられた問題の解が不能となり,実行可能解が存在しない場合に,特急生産(生産時間の短縮)を考慮して納期厳守スケジュールを作成する方法を開発し,提案した。そのときの目的関数は在庫保持費用と特急生産費用の総和最小化である。^* 2.食事や機会のメンテナンスのためにあるいは夜間や休日の操業を避けるために予め機械に対して設定される稼働停止時間帯を考慮し,納期厳守スケジュールを作成するための稼働停止時間帯の開始時刻や終了時刻を調整する方法を開発し,提案した。^<**> さらに,稼働停止時間帯の短縮を考慮して納期厳守スケジュールを作成する方法を開発し,提案した。そのときの目的関数は在庫保持費用と残業費などの稼働停止時間帯の短縮費用の総和最小化である。^<***> 3.*,**は国際会議の発表論文で以下の通り。 *M. Asano and H. Ohta, Scheduling to Meet Due Times with Crash Production, Proc. PCM'96, Seoul, pp. 423-427, 1996. **M. Asano and H. Ohta, Scheduling with Shutdowns and Sequence Dependent Setup Times under Just-In-Time Environment, Proc. APMS, Kyoto, pp. 237-242, 1996. 4.***は(社)日本経営工学会平成8年度秋季研究大会の発表論文で以下の通り。 ***浅野 誠,太田 宏,稼働停止時間帯の活用による納期厳守のための単一機械スケジューリング,大会予稿集,pp. 169-170, 1996
|