研究概要 |
空間自己相関法は微動探査法において表面波の位相速度を推定する方法として,従来用いられている周波数-波数解析法に比べ,検出可能な微動の波長範囲が広いため,実用化されれば小さいサイズのアレイを用いて深部の構造を推定できる可能性を持つ. 本研究では,この空間自己相関法を利用した微動探査法の実用化のため以下の研究を行い成果を得た. 1.データロガーを利用した一点独立時刻同期型観測システムの構築. 2.自己回帰モデルを利用した空間自己相関法の改良. 3.空間自己相関法における地震計配置の検討. 4.実測データに基づいた空間自己相関法と周波数-波数解析法との検出可能な波長範囲の比較. 5.微動に表面波の高次モードが混在した場合の空間自己相関法の改良.
|