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1997 年度 実績報告書

地震モーメント平均解放速度による中部日本の断層系における地震危険度の評価

研究課題

研究課題/領域番号 08680482
研究種目

基盤研究(C)

研究機関山口大学

研究代表者

金折 裕司  山口大学, 理学部, 教授 (60194883)

研究分担者 川上 紳一  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (80183036)
宮田 雄一郎  山口大学, 理学部, 助教授 (60253134)
キーワード中部日本 / 中国地方 / 活断層系 / 地震モーメント / 地震危険度 / 歴史地震 / 敦賀湾-伊勢湾構造線 / 天正地震
研究概要

中部日本の断層系として代表的な敦賀湾-伊勢湾構造線を対象として,断層の平均変位速度と歴史地震のマグニチュードから,地震モーメント平均解放速度を求めた。さらに,中国地方西部において,断層の分布と歴史地震の分布から2つの断層系(大原湖-弥畝山西断層系と岩国-上根断層系)を定義するとともに,上記と同様に地震モーメントの平均解放速度を計算した。得られた平均解放速度を使い,それぞれの活断層系について,地震危険度を評価した。この評価法を兵庫県南部地震の危険度評価に適用し,その評価法の妥当性を検証した。
(1)3つの断層系(構造線)の現地調査を行い,断層系を構成する活断層の規模や変位量,破砕帯の幅などを精密に測定した。
(2)既存の微小地震や重力データを現地調査結果と組合せ,断層系(構造線)の3次元幾何学を明らかにした。さらに,得られた物理量から地震モーメントの平均解放速度を計算した。
(3)伊勢湾湾岸地域に伝承されている沈島伝説に関して,史料や現地での聞き取り調査を行ない,敦賀湾-伊勢湾構造線で起きた最新地震(1586年天正地震)を評価し,経過時間もしくは活動間隔を決定した。
(4)モーメント平均解放速度と,最新地震からの経過時間もしくは活動間隔から,3つの断層系(構造線)の地震危険度の評価を試みた。
(5)上記で検討した危険度評価の方法を,高槻-六甲-淡路構造線に適用し,兵庫県南部地震の発生が正当に評価出来ることを検証した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yuji Kanaori and Shin-ichi Kawakami: "Risk assessment for destructive inland earthquakes:application to fault systems in central Japan" Development in Geotechnical Engineering. 81. 217-246 (1997)

  • [文献書誌] 金折裕司: "活断層系のモニタリング" 地震予知研究シンポジウム(1997)資料集. 22-27 (1997)

  • [文献書誌] 金折裕司: "1995年兵庫県南部地震(M7.2)の発生と高槻-六甲-淡路構造線の活動" 土木学会論文集. 568. 1-12 (1997)

  • [文献書誌] 金折裕司: "地震モーメントの平均解放速度に基づく内陸地震の危険度評価:中国地方西部の活断層系からの例" 応用地質 印刷中. 39・2. (1998)

  • [文献書誌] Yuji Kanaori (ed.): "Earthquake Proof Design and Active Faults" Elsevier Science B.V., 268 (1997)

  • [文献書誌] 金折裕司: "検証 災害とは何か,後藤俊夫編" リパティ書房, 240 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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