研究課題/領域番号 |
08680491
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研究機関 | 福井工業高等専門学校 |
研究代表者 |
太田 泰雄 福井工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (10042988)
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研究分担者 |
辻子 裕二 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 助手 (40259859)
渡辺 康二 福井工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (20042989)
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キーワード | 融雪地滑り / 最大融雪継続日数 / 斜面崩壊 / リモートセンシング / 急傾斜地 |
研究概要 |
地すべり発生の素因としては地質や地形の他に、大雨、融雪が良く知られている。また、積雪状況と融雪地すべりとの関連性については、各年の最大積雪深の大小が重要であるとされてきたが、今回の研究では、まづ、最大融雪継続日数が融雪地すべりに大きく関係について詳しく調べた。その結果、福井県や北陸地方では。最大融雪継続日数が融雪地すべりの発生と深く関係することがわかった。 福井県は本州の中程にあり、降雪地帯としてはむしろ南限に位置する。そのため、積雪後、すぐに融雪が始まるという特異性があり、融雪地すべりや、斜面崩壊が融雪期に多発している。しかし、福井県における地すべりと融積雪の関係や、融雪地すべりに関する報告例は少ない。したがって、今回の研究では、これまでの福井県における地すべり危険個所を調べ、それらについて、融雪量、夏期降雨量と地すべりの関係を調べた。次に、今後地すべりの発生が予想される地域について調べた。 特に、福井県の海岸山地では、地質も原因となって、大規模な融雪地すべりがこれまでに発生している。同地方では国道上の急傾斜地が崩壊し、マイクロバスが埋まり、大きな災害も発生している。そこで、これらの危険個所の最も大きい地すべり例である丹生群越前町で発生している梨ヶ平地すべりを例にとりその特徴などについて調べてみた。その結果、同地すべりは融雪地すべりの典型的な例であり、現在も危険が続いていることがわかった。 さらに、今回の研究において、リモートセンシング技術により、地すべり地の地形を調べる方法も試み、六甲山系の斜面崩壊について調べた。
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