研究課題/領域番号 |
08680540
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
野木 靖之 日本大学, 理工学部, 教授 (90059569)
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研究分担者 |
島村 信 日本大学, 理工学部, 助手 (00059627)
鈴木 潔光 日本大学, 理工学部, 専任講師 (10216369)
高橋 努 日本大学, 理工学部, 専任講師 (50179496)
濱田 繁雄 日本大学, 理工学部, 教授 (10059058)
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キーワード | 核融合 / 高ベータプラズマ / 磁場反転配位 / 磁場閉じ込め / 利動放射光 / プラズマの内部構造 / 実効電荷数 |
研究概要 |
36チャンネル可視光受光システムの受光部のコリメータが改良され、プラズマを望む視野直径が6φ、広がり角31mradになった。また、各チャンネル間の光感度がプラズマ(交流特性)と標準光源(直流特性)を使って較正され、プラズマ光の絶対強度測定が可能になった。この受光システムにより観測された磁場反転配位の制動放射光と他の測定装置から得られるプラズマパラメータを組み合わせることにより、次のことが明らかにされた。 1.トモグラフィー解析から得られた平衡状態にあるプラズマの内部構造は、ほぼ剛体回転モデルに一致する。しかし、中央部の窪んだ領域は必ずしもセパラトリックスと同心状にならず、中心軸からずれて非対称になっている。 2.プラズマ中央部の窪みのずれが大きくなると共に回転不安定性が現れ、プラズマ断面は楕円変形する。プラズマ内部の光強度は偏りを増し、強く発光している部分は次第に長軸の先端部分に移動する。真空容器に接触する時刻には光の強度分布は亜鈴状になっている。このように回転不安定性とプラズマの中心軸からのずれとの関連を示唆する結果が得られた。 3.プラズマの実効電荷数は温度と共に高くなり、450eVでは約4.5を示した。この値の時間変化等からプラズマ中への不純物の混入程度や経路等が検討出来るようになった。 球形状磁場反転配位の中の粒子軌道が数値計算され、端部(X点)近接の粒子の振る舞いが広い初期条件で調べられた。計算コードには初期条件として、粒子速度、磁力線に対する傾斜角、入射位置等が入力することができる。この計算により、X点からのロス・コーンが求められた。
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